過活動で過食に?
摂食障害の様々な症状の中に、
「過活動」というものがあります。
症状としては、
「じっとしていられない」
「雨でも雪でもランニングする」
「毎日食後1時間腹筋・スクワット」
「電車では立っている」
など。
過活動は、摂食障害の中でも
拒食症・非嘔吐過食
の方が多い傾向にあります。
拒食の方は、
「とにかくカロリーを消費させたい」
非嘔吐過食の方は
「過食した分をチャラにしたい」
という意思から過活動になります。
不思議なことに、
嘔吐している方はあまり過活動になりません。
それはきっと、
「嘔吐することでチャラにできる」
と思っているから。
しかし、残念なことに
過活動や嘔吐は
過食を生みます。
簡単に説明すると、
過活動
↓
必要以上にエネルギーが消費される
↓
省エネモードに
↓
過食
といった流れです。
体は運動で消費した分のエネルギーを
貯めようと省エネモードになり、
摂取エネルギーを増やすために
過食になります。
この状態から脱するには、
必要な量を食べて、
運動も適量に減らすこと。
過活動によるエネルギー不足で
脳が省エネモードの指令を出してるので、
きちんと栄養を与えて、
解除してあげることが大切です。
ではここからは、
過活動を手放すための方法
をご紹介します!
STEP1
運動する時間を1日10分ずつ減らす
例えば、
1日60分のランニングを、
今週は50分にする
→体重が変わらないと実感
次の週は40分にする
→体重が変わらないと実感
といったかんじに。
運動を10分少なくしたって
体重は急激に増えない
ということを実感しながら
徐々に減らしていきましょう。
STEP2
運動していた10分を
他の何かをする時間に変える
そんなに苦しい思いをしてまで
運動ができるのであれば、
そのエネルギーを他のものに
向けてみませんか?
きっとものすごいスキルが身についたり
何かを発揮できたりできるはず。
それを見つけて、
それを誇りにしちゃいましょう!
頑張って努力して身につけたスキルは
必ずあなたの自信になるし、
その価値は一生ものです。
1日たった10分でも、運動ではなく
熱中できるものを探す時間にしませんか?
今の時代、
スマホ1つでなんでも検索できます。
ちょっとでも気になることがあれば
それについて詳しく調べてみる。
そうすることで
視野を少しづつ広げていきましょう。
まだまだ気づいていないだけで、
あなたを魅了することはたくさんあるはず。
摂食障害は、
痩せることを最優先にした結果、
日常生活に支障をきたします。
これはあなたが異常なのではありません。
摂食障害の一種ということを理解し、
徐々にやめていく工夫をしてみましょう。
昨日と同じ今日を過ごしていては、
何も変わりません。
まずは1日5分でもいいので、
運動の時間を短くすることから
始めましょう!