そのマイルール、苦しくないですか?
摂食障害になると
あれダメ、これダメ
と、制限が多くなります。
それは食べ物はもちろん、
行動などさまざまなことに
制限をかけるようになります。
制限というより
マイルール。
私の場合、
「食事は野菜から」
というルールがあったのですが、
これがまぁすさまじいものでした(笑)
野菜→汁物→タンパク質→炭水化物
これがゼッタイ。
野菜の中でも、
無くしていくかのように
一種類ずつ食べていました。
卵、ハム、キュウリと一緒に
和えてある春雨サラダなんて、
まずはキュウリ、次に卵、次にハム、
そして最後に春雨だけを食べていました。
野菜に肉が巻いてあっても、
野菜だけ抜いて食べたり。
お米も、
どんなにご飯と合う料理でも
ご飯だけを最後に食べていました。
こういった具合に、
マイルールの通りでなきゃ気が済まない。
少しでも外れるのはNG。
本人にとっては一見、
それが普通、当たり前になりますが、
やっぱり本音は苦しいです。
摂食障害になると何事も基本、
0か100か
白か黒か
です。
だから、
1食を400kcalまでと決めているのに
450kcalになってしまったり。
数キロカロリーでも、
たったのひと口でも、
超えようものならアウト。
「もうこれはダメだ」
「吐かなきゃ」
「下剤を飲もう」
と代償行為に走ってしまいます。
とにかく、
食べることも、太ることも
怖くて、許せません。
0.1kgでいいから痩せていたくて、
0.1kgでも体重が増えていると、
落ち込んで1日何もできない。
でも本当は、
1食くらい炭水化物on炭水化物をしても
吐く必要はないし、太りません。
むしろ吐くことによってむくみ、
体重の増減が激しくなることも。
下剤の乱用も同様です。
前の記事にも書きましたが、
下剤を飲むと、
体内の水分やミネラルが失われます。
そして、失われた体内の水分を
確保するためにむくみが現われます。
食後体重が増えるのは当たり前です。
食べ物にはカロリー以前に
重量があるのだから。
だから、体重が増えたところで、
それは脂肪ではありません。
そんなの当たり前じゃん
って思われるかもしれません。
でも摂食障害になると
そんな当たり前のことですら
正常に判断できなくなってしまうのです。
完璧主義で、
特に食事に対しては1mmも狂いなく
予定通りパーフェクトにこなしたい。
そう思っている気持ちを正すのは
想像以上に大変です。
でもこればっかりは、
・完璧を手放すこと
・許す練習をすること
他ありません。
一口食べ過ぎたとしても、
投げ出したいと思う気持ちを
ぐっとこらえてみてください。
大丈夫、
そのくらいで
太ったりしないから。
1日で良いからまずはぐっとこらえてみる。
摂食障害からの脱出は
この小さな一歩の積み重ねなのです。