痩せという価値
「痩せたい!」
「可愛くなりたい!」
こういった欲は誰にだってあるはず。
でも摂食障害になるとその欲が、
「痩せていなきゃ可愛くない」
「痩せなきゃ!!!」
というように強いものになっていきます。
そしてそれは次第に、
"痩せてない自分に価値はない"
という強迫観念へと変わってしまうのです。
そう、自分でも気付かないうちに。
あなたは痩せた時、周りから
「痩せたね!」
「可愛くなったね!」
そう褒められませんでしたか?
褒められたり認めてもらえると
自分の価値を感じます。
反対に、
怒られたり否定されたりすると
自分はダメな人間だと思い込んでしまいます。
摂食障害においては、
痩せた時に褒められたことをきっかけに
"痩せ=自分の価値"
と思うようになってしまいます。
人間は本能的に安心や安全を求めます。
褒められると、心のどこかで安心しませんか?
つまり、痩せだけが自分の価値だと
思い込んでしまった私たちは、
"痩せていること=安心"
という固定概念にとらわれているのです。
これは洗脳と一緒。
やめたい、やめなきゃ!と思いつつも、
この固定概念を捨てられない限りは
不可能です。
ここからは、
固定概念を捨てて変わるための
4つのステップを紹介します!
①固定概念にとらわれていることに気付く
そもそも固定概念にとらわれている時には、
無意識に、そしてあたかも当たり前かのように
言動に現れます。
そのため、その状態のままでは、
自分に固定概念があることさえ気付けません。
まずは自分にも固定概念があるんだ!
ということに気付くことが大切です。
②固定概念に含まれる感情を読み取る
固定概念にとらわれるのは、
そこに何らかの強い感情が含まれているから。
その感情が固定概念の考え方をより強くし、
その思いに執着させます。
例えば、
小さい頃にデブといじめられて悲しかった。
この「悲しかった」という感情から、
"痩せていればいじめられない=安心"
という固定概念に繋がります。
このように、その考え方に固執する感情を
明確にしていきましょう!
③本当はどうなりたいのかを考える
固定概念に含まれる感情が読み取れたら、
本当はどうなりたいのかを考えてみましょう。
あなたがそこまで痩せにこだわるのには、
ただ痩せたかっただけではないはずです。
痩せるということが、
「本当はこうなりたい」
を叶えるための手段になっていたはずです。
このことが理解できたら、
本当になりたい自分が見えてくるでしょう。
④なりたい自分に近づくために必要な行動を積み重ねる
いきなりなりたい自分にはなれません。
しかし、小さな行動を積み重ねることによって
必ず理想の自分に近づいていきます。
最初は意識的に変えていかないと、
固定概念は捨てられません。
失敗することもあるかもしれません。
でも、何度も繰り返していくうちに必ず、
固定概念から解放されて楽になります。
ただ、これを1人でやるのは難しく、
挫折もしやすいです。
そのため、二人三脚で取り組むことが
治療への近道となります。
何をしたらいいかわからない、
1人では心細い。
そんな心配は必要ありません!
まずは、
あなたに合った対処法を一緒に考えることから始めませんか?